おはようございます。大阪市東淀川区の社労士、井上です。
最近、人手不足の解消やグローバル化への対応として、外国人雇用を検討される事業主様が非常に増えています。しかし、日本人を採用する場合とは異なり、「在留資格(ビザ)」の確認や出入国在留管理庁への届出など、専門的な知識が必要不可欠です。
今回は、外国人が日本で働くためのルールや、企業側が注意すべきポイントを徹底的に詳しく解説します。これから外国人採用を始める方は、ぜひ最後までご覧ください。
外国人雇用の第一歩!在留資格(ビザ)の種類と特徴
外国人が日本で仕事をするためには、その業務内容に合った「在留資格」を持っている必要があります。大きく分けると、以下の3つのカテゴリーがあります。
| カテゴリー | 主な在留資格 | 特徴 |
|---|---|---|
| 活動制限なし | 永住者、日本人の配偶者等、定住者 | 日本人と同様にどんな仕事でも可能です。 |
| 就労可能 (専門的・技術的) |
技術・人文知識・国際業務、特定技能 | 学歴や職歴、特定の技能が必要です。 |
| 制限あり (原則就労不可) |
留学、家族滞在 | 資格外活動許可を得れば週28時間まで働けます。 |
特に一般企業のオフィスワークやエンジニアで多いのが「技術・人文知識・国際業務」です。一方で、人手不足が深刻な建設や介護などの分野では「特定技能」の活用が進んでいます。それぞれの資格で、従事できる業務が厳格に決まっている点に注意しましょう。
外国人を採用するまでの具体的な流れと手続き
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採用が決まってから実際に入社するまでには、いくつかのステップがあります。特に海外から呼び寄せる場合は、入社まで3〜6ヶ月ほどかかることも珍しくありません。
- 1. 雇用契約の締結:まずは本人と雇用条件を合意します。待遇は日本人と同等以上でなければなりません。
- 2. 在留資格の申請:海外から呼ぶ場合は「在留資格認定証明書(COE)」を管轄の入管へ申請します。
- 3. 査証(ビザ)の発給:COEが発行されたら本人に送り、現地の日本大使館でビザを取得してもらいます。
- 4. 入国・就労開始:空港で在留カードを受け取り、ようやくお仕事開始です。
すでに日本にいる留学生などを採用する場合は、「留学」から「技術・人文知識・国際業務」などへ「在留資格変更許可申請」を行う必要があります。この許可が出る前に働かせてしまうと、不法就労になってしまうため、タイミングには十分注意してください。
詳細な手続きについては、出入国在留管理庁の公式サイトもあわせてご確認ください。
雇用時に絶対守るべき「労働法」と「社会保険」のルール
「外国人だから労働基準法は関係ない」ということは、絶対にありません。
日本の会社で働く以上、以下のルールは日本人と全く同じように適用されます。
- 最低賃金の遵守:各都道府県の最低賃金を下回ることは許されません。
- 労働時間の管理:残業手当(割増賃金)の支払いも必須です。
- 社会保険・労働保険の加入:健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険への加入義務も日本人と同様です。
特に注意が必要なのが、「外国人雇用状況の届出」です。ハローワークへの届出を怠ると、30万円以下の罰金が科される可能性があります。これは全ての企業に課せられた義務ですので、忘れずに行いましょう。
参考リンク:厚生労働省|外国人雇用に関する指針
知らないと怖い!「不法就労」のリスクと罰則
企業が最も避けなければならないのが、「不法就労助長罪」です。知らなかったでは済まされない重い罰則があります。
具体的には、以下のようなケースが該当します:
- 期限が切れた在留カードで働かせている
- 認められた業務内容とは全く違う仕事をさせている(例:事務の資格で現場作業をさせる)
- 「資格外活動許可」のない留学生を働かせている
これらに違反した場合、3年以下の拘禁刑もしくは300万円以下の罰金(またはその両方)が科されます。さらに、一度でも処分を受けると、向こう数年間は新しい外国人の受け入れができなくなるという甚大なダメージを受けます。採用時だけでなく、定期的な在留期限のチェックが欠かせません。
【出入国管理及び難民認定法】
第七十条 次の各号のいずれかに該当する者は、三年以下の拘禁刑若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
(中略)
四 第十九条第一項の規定に違反して収入を伴う事業を運営する活動又は報酬を受ける活動を専ら行つていると明らかに認められる者
外国人材が定着するために必要なフォロー体制
採用して終わりではなく、長く活躍してもらうための環境づくりも社労士としておすすめしています。
日本の独特なビジネスマナーや生活習慣は、外国人にとって高い壁になることがあります。ゴミの出し方、役所の手続き、銀行口座の開設など、私生活のサポートを少し行うだけでも、従業員の安心感は大きく変わります。
また、キャリアパスを明確に示し、「この会社で長く働けばスキルアップできる」と実感してもらうことが、定着率向上の鍵となります。
外国人雇用はルールが複雑ですが、正しく活用すれば企業にとって大きな力となります。不安な点がある場合は、お気軽に専門家へご相談ください。
コメントや相談したいことがある方はぜひ公式LINEからお気軽にご連絡ください。
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