おはようございます。大阪市東淀川区の社労士、井上です。

「年金をもらいながら働くと、給料が高い人は年金をカットされる」
いわゆる「在職老齢年金制度」について、非常に大きな改正の動きがありました。

これまでは「月収と年金を合わせて50万円」を超えると年金が減らされていましたが、この基準が大幅に引き上げられる予定です。

本日は、この改正内容と、現場の社長様や働くシニア世代への影響を、分かりやすく表にまとめて解説します。

【結論】年金カットの基準が「62万円」へ大幅アップ!


今回の改正の目玉は、年金が支給停止(カット)され始める基準額の引き上げです。

厚生労働省の発表によると、以下のように変更される予定です。

項目 今まで(現行) 今後(改正案)
基準額
(賃金+年金の合計)
月額 50万円
(2024年度基準)
月額 62万円
(予定)
影響 50万円を超えると
超過分の半分がカット
62万円までカットなし!
より働きやすく改善
目的 現役世代との均衡 人手不足の解消
高齢者の就労促進
※金額は令和6年度(2024年度)時点の数値をベースとした試算・予定です。

これまでは「給料と年金で50万円」を超えないように、あえて残業を減らしたり、パートタイムに切り替えたりする「就業調整」をする方が多くいらっしゃいました。

しかし、基準が「62万円」になれば、ほとんどの方は年金カットを気にせず、フルタイムでバリバリ働けるようになります。

在職老齢年金制度の見直しについて

注意点:通勤手当も「収入」に含まれます

ここで一つ、見落としがちな注意点があります。
この「賃金(総報酬月額相当額)」には、通勤手当(交通費)も含まれます。

「給料そのものは基準内だけど、遠距離通勤で交通費が高いから基準を超えてしまい、年金が減らされた…」というケースは引き続き注意が必要です。

参考サイト

今回の記事作成にあたり、以下の情報を参考にいたしました。より詳細を知りたい方はぜひご覧ください。

まとめ:社長は「シニア活用」の準備を!


この改正は、働く側だけでなく、雇う側の企業にとってもチャンスです。
「年金が減るからこれ以上働けない」と言っていたベテラン社員に、「これからはもっと働いても年金は減らないよ!」と、活躍の場を提供できるからです。

人手不足が深刻な今、元気なシニア世代の力は不可欠です。
制度が変わるタイミングを見据えて、今のうちから再雇用規定や賃金の見直しを進めておきましょう。

「ウチの再雇用契約書、今のままで大丈夫?」と不安な社長様は、ぜひ一度ご相談ください。

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